国際交流イベントBOOK
国際交流イベント開催国を更に詳しくレポート!動画配信&タウン情報もアップ!
国際交流イベント開催国を更に詳しくレポート!動画配信&タウン情報もアップ!
2011年 9月24日(土) 11:00~13:00
一時の暑さもおさまり、 すごしやすくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
先週の土曜日24日、 我々チャッピータウンはブータンとの国際交流イベントを開催しておりました。 先のblogでもご紹介いたしましたが、 ブータンという国は国民総幸福量という考え方で、現在世界の注目を集めている国です。
参加者の皆様も、ブータンのその考え方やライフスタイルには大変ご興味があったようで、皆さん進んで、ご意見やご質問をされ、非常に内容の濃い楽しいイベントになりました。
分かりやすいと大変評判だったケサンさんのパワーポイントによる説明。
プレゼンテーションの内容をまとめました。ぜひご覧下さい!
<ブータン基本情報>
地理:緯度は沖縄と同じくらい。比較的暖かい気候。
中国とインドに囲まれている。
首都:ティンプー
通貨:ヌルタム 1ヌルタムは日本円で大体2円。
宗教:大乗仏教
キリスト教、ヒンドゥー教も少数いる
**仏教の神話**
仏教はグル・リンポチェという人物が虎の背に乗ってブータンに現れ、彼によって広まった。彼が降り立ったと言われる場所に15世紀に多くのお寺が建てられた。
<GNH 国民総幸福量について>
GNHは4つの要素から成り立っている
環境保護
文化的な遺産の保存・促進
平等な社会経済の発達
しっかりとした統治・政策
【環境保護】
ブータン人の考え方としては、自然と人間は古代から共存しており、自然がなければ人間は存在していない。人間の最初の宗教は自然崇拝。
人間の精神的な豊かさ、健康は良い環境の質が大きく影響してくる。清潔で緑が多く、気持ちの良い環境にいれば私たちは明るく活動的に過ごせるが、汚い環境にいれば私たちの気分も下がってしまう。このように良い環境は私たちの生活、精神に重要なのだ。
ブータンの森林面積:国土の73%(2008年)
世界でブータンだけが唯一、森林の増えている国だそうです。
【平等な社会経済の発達】
富裕層、貧困層など国民の間で差をなくす。
今でも経済的に余裕のある人、比較的貧しい人はいるそうだが、GNH政策が始まって以来、国民の収入を平等にしている。貧しい人といっても、食べ物にありつけない人などは一切いない。三食は必ず食べることができる。
王様に関しても平等と考える。
ブータンで使われる1年間の予算のほとんどはSocial Sectorのうちの”健康”や”教育”の部分に使われる。
「GNHを実行しているのは、経済の発展していないただの山奥の国だから」と考える人もいるが、ブータンは経済を否定しているわけではなく、経済も同じくらい必要。経済と国民の幸福感をいかにバランスよく取るかを考えながらGNH政策を行っている。
【しっかりとした統治・政策】
良い統治や政策で国民を幸せにする、ということ。1998年に4代目の王がGNHを始めた。その当時、彼は自分の王としての特権を全て破棄した。自発的に地位を降りた。2008年に議会選挙のシステムを作った。その際に、「人々が安心で幸せな生活をするために助けることが私の使命だ。」と王は主張した。
ブータンでは作物を育て生計をたてるために一家に付き、5エーカー以上の土地を所有しなければいけないというルールがある。家と家の間も広く、道もないような村がたくさんあるが、そんな村を王は一つ一つまわり、もしお金に困っている人がいれば、自ら分け与えていたそうだ。
ACC・・・政府と独立した機関。ある団体が権利を持ちすぎていないかなど経済と幸せのバランスをチェックしている。かなり力を持っている機関で、首相なども彼らの規範に外れることをしたら刑務所に入れられる。こういった機関を作って公正にバランスを取っている。
<Q&A>
Q.もしビジネスをしているなら競争もあるので、収入の格差はでてくるのではないか?
国自体が小さいのであまりビジネスが成り立たず、限度がある。もしビジネスで成功したい場合は、インドなどの外国に行く人が多い。そのため、ブータン国内での収入の格差は生まれにくい。
Q. 教育は国がすべて支援してくれるのですか?
A. 高校まではすべて無料。やる気がある人には大学などもほぼ必ず政府が支援されて勉強を続けることができる。ケサンさんの場合は日本政府が援助してくれているそうで、交換留学しているそうです。
Q. 日本では環境保全などよりも自分たちがいかに経済的に豊かになるかを考え、自分の利権ばかり考えて政策が行われる傾向にある。ブータンではそういった自分の権利を悪用する政治家などはいないのか?
A. 全てACCによってチェックされている。ACCも違う機関によってチェックされている。海外にいてもブータン人であれば毎年チェックされるので、そういったことは起こらない。
Q. 国民の総幸福量についての反応は?
GNHは海外の人にブータンの政策を説明するために作られたもので、国内で導入されたものではない。もともとGNHは仏教の精神に基づいているため、国民が常日頃持っている思想。1970年にGNHが始まったからといって、ブータンの国、国民が変わったというわけではなく、「ブータンはこういう国です」と説明するために海外に向けて発表しただけなので、特に変化はない。
Q. チベット仏教が一番という人がいたのだが、どう思いますか?
A. もしそういう人がいるなら、その人は仏教をしっかり理解していないということ。仏教の哲学は仏教が一番などは絶対に言っていない。仏教は全ての宗教を尊重している。仏教は哲学。仏教は全ての神は同等だと信じている。ただ、それぞれの神の教え方が違うだけと考えている。全ての宗教は尊重しあい、助け合うべきという教えがある。
Q. ブータンの土地が中国に18%支配され狭くなってきていると聞いたが、外交政策などを教えてください。
A. 毎年中国や近隣諸国などで侵略などの話し合いをしている。中国とは友好関係にあり、話し合いもスムーズに進められている。確かに一つ山がとられてしまったが話し合いの成果は出ていて、侵略は進んでいない。
Q. 外国からの旅行者へのブータンの人の反応は?
A.とてもフレンドリー。もし旅行者がブータン人と喧嘩になったとしたら、ブータン人は旅行者の人を守ろうとする。それは、ブータン人の方々が旅行者はブータンに喧嘩をするために来たのではなく、楽しみにきているというのを理解しているから。ブータンの人々は旅行者に悪い思い出を持って帰ってほしくないから。
**ランチパーティ**
ブータン料理を食べながら、ケサンさんと交流♪
ケサンさんによるブータン料理の解説
ブータン料理は大変辛いですが、美味しいと大好評でした。
最後はケサンさんとの記念撮影。 ブータンの幸福なイメージに違わぬ素敵な笑顔に人柄のケサンさんは大人気でした。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。 そして、今回ご参加になれなかった皆様、来月はペルーとの交流会を予定しております。 ご興味のある方はぜひご参加ください。
CHAPPE
ニュルタム
100円が56ニュルタム。
大体米国ドルでも支払える。
ソンガ語。チベット文字を用いる。
伝統的なあいさつはお辞儀して、ひざの前で両手を合わせること。
しかし最近はグローバル化が進み、笑顔でお辞儀しながら握手するブータン人も多い。
「いくらですか?」が“Di gi gong ga dem chi mo?”。値段交渉をすることも。 「まけて!」は“Gong Aa tsi phab nang”
首都のティンプーが一番大きい。他の大きな町もあるが、ティンプーよりは小さい。それらはダンフ、モンガル、ジャカル、トロングサ。
全国的にゾンというチベット文化の城塞が多く、きれい。
観光客がほとんどパロ国際空港に到着するので、パロの観光スポットが大人気。たとえば、崖で建ったタクサン・ゾン(写真)が観光スポット。
ジャカル市でジャカル・ゾンとクジェ ラカンが見える。
首都のティンプに王座にあるタシッチョ・ゾンも人気。
公共の交通機関はない。事前に車の手配が必要。
※ブータンを旅行するには、ブータン政府が定める公定料金(ブータン観光にかかる1日に必要な最低額)を支払う。1日250ドル。それには、食費、宿泊費、ガイド費用、国内移動費用などが含まれている。
公定料金に専用車とドライバーとガイドが含まれているので、市内でどこでも行きやすい。
旅行者用には事前に日程がくまれているので利用する機会はほとんどないが、長距離バスや市内バス、タクシーなどもある。
国内線の飛行機。その他に専用車でも行ける。
犯罪率は低いが、最近、国の発展により窃盗などの犯罪が増加しつつある。
+975
電圧が日本の違い、220-240V。プラグの形も異なる。Cタイプ(2本の丸いピン)とGタイプ(3本のフラットピン)とDタイプ(3本んの丸いピン)が利用されている。
50%がブータン人、35%がネパール人、15%が先住民と移民の部族。
ブータン料理には赤米と蕎麦と唐辛子を使った料理が多い。国民食はエマダツィというチーズと各種の唐辛子の盛り合わせ(写真)。角切りの鶏もも肉、トマト、ニンニク、オニオ、唐辛子を入っているンジャシャマルという食べ物も伝統料理。
食事を薦められた時、両手で口を押さえながら「メシュ、メシュ」と言いながら遠慮をするというマナーがある。2,3回遠慮したあと、頂戴する。
文の最後に「ラ」を言うことが丁寧。尊敬や礼儀正しさを表わす。
ツェチュ(10日という意味)は一番大切な祭り。お寺によって開催する月が異なり、人々はは伝統的な衣装と悪魔のお面を身につけ、踊る。人生に一度は必ずこの踊りを見て、それぞれの罪を洗い流さなくてはならない。
「ゴ」と呼ばれる男性の民族衣装。政府と学校の教師はこの衣装を必ず着なくてはならない。女性の民族衣装が「キラ」。スカーフもある。スカーフの色はその人の地位を表す。白は男性、赤は女性専用。黄色は皇族のみが身につける。
水道水は飲まないほうが良い。沸騰したお水、またはペットボトルの飲料水が安全。歯を磨くだけなら、水道水でも大丈夫。
18歳以上はアルコールが飲める。Changというビールが人気。タバコは厳しい法律で全面的に禁止されている。
ニュース番組が人気。ソンガ語と英語で放送されている。
クラブとパブが少数ある。伝統的なダンスパーティーも開催されている。夜遅くにオープンし、3時前にクローズになる。
ほとんどのブータン人は英語が話せる。特に大きな市や町の人々。
ホテルにWifi設置が義務付けられている。ホテルによって無料、有料がある。
アンロックした携帯を持参し、現地でSIMカードを購入しすぐに利用可能。
○滞在許可証
観光以外の目的で滞在するには、滞在理由に応じた滞在許可証を移民局にて取得する必要があります。
■労働用/Work Permit
就労する外国人用。労働許可の有効期間中に入出国する場合は、再入国許可証の所持が必要となります。再入国許可(Down/ReturnPermit)を得ずに出国する場合は労働許可は無効となり、出国時に許可証を返納する形となります。