国際交流イベントBOOK
国際交流イベント開催国を更に詳しくレポート!動画配信&タウン情報もアップ!
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2013年3月2日(土)に国際交流イベントVol.15 〜フィンランド〜を開催しました!
ゲストスピーカーには、北欧フラワーデザイン協会代表のユッカ・ヘンティネンさんにお越しいただきました。
あまり自分を主張しないフィンランド人のイメージの通り、ユッカ先生もゆったりとした口調でお話していただきました。^^
◆文化・慣習◆
【フィンランド語】
フィンランドはスカンディナビア諸国ではなく、北欧諸国のひとつ。
スウェーデン、ノルウェー、デンマークとは全く異なる。隣国のロシアとバルト諸国と言語において似ており、ロシアとはいくつか類似点がある。
スカンディネビア諸国とフィンランドが違う言語グループに属している。
フィンランド:ロシア語、ウラル語俗
スウェーデン、ノルウェー、デンマーク:インドヨーロッパ語族
単語も文法も全く違うそうです。
他のヨーロッパ言語を学ぶ日本人はたくさんいますが、フィンランド語を学ぶ日本人はまだまだ少数。このことを知っている日本人は少ないので、いつも驚かれるそうです。
フィンランド語は日本語とは違った考え方で構成されている。
15個の時制があり、覚えるのが大変。
発音は比較的簡単で、日本語とフィンランド語は意味は違うが全く同じ発音の言葉がある。
フィンランド語は書き言葉としてはとても新しい。
話し言葉は、地域によってアクセントが違う。
古都トゥルクでは、話し言葉、書き言葉療法において、フォーマルなフィンランド語が話されている。
その一方、ヘルシンキでは少しだが違ったアクセントで話されている。
この点は、フィンランド語を学んでいる人たちにとって難しい点かもしれない。
【日本人がフィンランドを訪れる理由】
航空会社
Finnair。フィンランドと日本の直行便を運行。フィンランドは最もヨーロッパに近いことから、とても行きやすい位置にある。
サンタクロース
Laplandという地域にサンタクロースが住んでいる。多くの日本人がクリスマスの時期にそこを訪れる。
Laplandには古い農業文化を持つ少数民族・サーミ人が住んでいる。彼らはトナカイが多いLaplandでトナカイ飼いとして釣りや狩猟を生業としている。
オーロラ
オーロラ目当てでフィンランドを訪れる日本人は後を絶たない。
【民族衣装】
地域によって異なる。
北部に住んでいるサーミ人は彼ら独特の民族衣装を持っており、南に住んでいる一般的なフィンランド人もまたサーミ人とは違う伝統的な民族衣装を持っている。
しかし、民族衣装を持っている庶民の数は減ってきている。現在では、民族衣装を着る機会は結婚式などの特別な機会だけになってしまったが、その数も多くはない。
おそらくひとつの結婚式で民族衣装を着ている人は1~2人ほど。
【建築】
フィンランドの有名な建築家、Alvar Aalto。フィンランドの典型的な家は、彼がデザインしたものと同じようなデザイン。
【食べ物】
特徴的なフィンランド料理といえば、トナカイの肉。とてもシンプルだが、マッシュポテトと野菜と一緒に食べる。フィンランド人はパンが大好き^^
【サウナ】
フィンランド人にとってはサウナはとっても大事な文化。人々は毎週サウナに通い、一日に2回以上行く人も!フィンランドには世界で最も多く、300,000のサウナがある。
【デザイン】
フィンランドは2012年に世界デザイン首都に選ばれ、それがきっかけでフィンランドを訪れる人も増えた。フラワーデザインを含む北欧デザインが世界中でよく知られてきている。2年前に上海で開催された世界フラワーデザイン選手権では、ノルウェーが優勝し、フィンランドはTop10の中に入った。Europe Young Cupでは、フィンランドは2位に入り、ロシアが優勝した。
木材で作られる北欧デザインの家具も有名。
【フィンランド人】
・フィンランド人はお互いそれぞれ個性を尊重している。
幼稚園や小学校のときから教師は生徒一人ひとり個々で教育するよう心がけている。
その子はどんな子なのか、どんな教育方法が良いのかを考え、個性を育てている。
基本的にみんな正直者で信頼性がある。
社会的にもシステムがしっかりしており、全国民がSocial security numberを持っており病院などに行った際にその人のデータをいつでも調べることができる。
もし過去の犯罪経歴の特定も可能。
ドナルドダック
Disney キャラクターのドナルドダック。いつもアンラッキーでも頑張り続けている。そんな姿がフィンランド人と似ているそう。歴史的にも大変苦労している国だが、なんとか乗り切っているからだそうです。
【フィンランド人の価値観・ライフスタイル】
・彼らの生活についての考え方はとてもシンプルで明確。
仕事とプライベートの区別がはっきりしています。
その時間の区切り方は・・・
学校/仕事:8時間
フリータイム:8時間
睡眠:8時間
残業は・・・めったにしません!^^
「勉強や仕事など何か頑張ったあとに、リラックスするのを忘れない!」というのがフィンランド人の考え方です♪
フリータイムにスポーツをする人が多い。
ウィンタースポーツではクロスカントリーやアイスホッケーなどが人気。ウォーキングをする人も多く、自然の中を歩くのを楽しんでいる。
夏には、バスケットボールや野球などのスポーツも盛ん。
【ロシア人に対する感情】
100年間ロシアに支配された歴史のあるフィンランド。ロシアに対する偏見や疑いなどは少なからず残っている。
しかし、現在ではロシアの経済発展に伴いビジネス上での関係が強くなってきている。
フィンランドの生産品やサービスはロシアのものと比べると質が高い。最近では、ロシアがフィンランドの家を買うことが多くなっている。
-そのつながりがある一方、フィンランドの国民はロシアに対してどんな感情を持っているのか?
ロシア人と結婚しちゃだめ!?
いまだにロシアに対しての偏見を持っている人が多く、もしロシア人と結婚するとなったら周りのフィンランド人から軽蔑される可能性がある。
-フィンランドとロシア、ビジネス以外に強い繋がりがない理由とは?
言葉が一番のバリア!
長年、主要な言語としてロシア語を学んできていなかったフィンランド。それによって、ロシア人とコミュニケーションできる人が少なく、それが問題に。今ではビジネスでの必要性が高くなってきていることやロシア人と結婚する人も増えたことから、ロシア語を学ぶ人が増えたが、まだまだ十分とはいえない。
フィンランド語ができるロシア人も増え、ロシア語ができるフィンランド人も増えればお互いもっと深く理解しあいより良い関係が作れるだろう。
【フィンランド人の結婚事情】
30代、40代で結婚する人が多く、年々結婚年齢が上がってきている。
日本と同じように、子供の数が減ってきている。政府はその対策に取り組んでおり、無料の学校教育やサービスなど子供をサポートするシステムが整っている。
しかしその一方、高い税金を払わなくていけない。現在はこのシステムを続けていくのが大変な状況にある。年金制度も以前は60歳からだったが、現在は65歳から。
◆住む◆
【フィンランドに住む際の注意点!】
気候
夏と冬の気温の差が激しい!
皆さんご存知のようにフィンランドの冬は極寒。マイナス30度や40度に下がるときもある。冬のイメージが強いフィンランドだが、夏はとても暖かい。平均30度くらい。
家に電気が通ってない!?
田舎のほうに行くと、電気の通っていない地域もちらほら。人々は自分たちで薪を割って火をおこし家を暖めたり、食事の準備をしたり・・・と大変です!
交通
ヘルシンキの電車は20線通っており、ロシアにも繋がっている。
日本では車で移動するよりも、電車で移動いたほうが比較的早いが、フィンランドでは逆。新幹線のように早く走る電車ではないので、もし300km旅行する場合は3時間もかかり車で行くのと変わらない。
交通は常にフィンランド生活をするにあたって大きな問題。町が国全体に散らばっているので、移動するのに苦労する。特に、冬の時期にはより問題になってくる。
食べ物
日本人がフィンランドにきてまず最初にがっかりするのは食べ物かもしれない。米よりもパンを好むし、魚介類も少ない。毎日ポテト、肉、を主に食べるので、慣れるのに時間がかかるかもしれない。
仕事とプライベートの区別
日本人が思うよりも仕事と家族と過ごす時間などのフリータイムの区別がはっきりしているので、最初は驚くかもしれない。
簡単に謝っちゃだめ!
日本人にとって「すみません」と言うことはそんなに重要なことではないが、フィンランドではやみくもに言ってはいけない言葉。簡単に謝ると、見下される場合がある。例えば、車の事故などで自分の過失ではない場合、決して謝ってはいけない。相手が強気にでてくる可能性があるので注意。
◆学ぶ/働く◆
【フィンランドで学ぶ】
大使館や大学などを通して、留学生プログラムの情報を得ることができる。
フィンランドには留学生専用のプログラムが充実している。
*** 注意点 ***
ほとんどのプログラムはフィンランド語で行われている。
フィンランドに到着してからフィンランド語を学ぶよりは、日本で少しずつ勉強を始めるのがおすすめ。
留学だけではなく、フィンランドで何かやりたいことがある場合はまずフィンランド語を習得すべき。
フィンランドでは、フィンランド語またはスウェーデン語が話されているが、90%はフィンランド語。スウェーデン語を使うのは5%程度。もしスウェーデン語の地域に行くことが決まっているなら、スウェーデン語を習得したほうが良い。英語が必ずしも伝わるわけではない。
ユッカ先生の奥様もフィンランドで花屋を経営していた際、お客様とは常にフィンランド語でコミュニケーションをとらなければいけなかったそうです。
-フィンランドに語学学校はあるのか?
政府が管理している公立の語学学校はあるが、私立の語学学校はない。
すべての市にcity officeがあるので、そこで情報を得ることができる。
【フィンランドで働く】
正直なところ、フィンランドで働いている日本人は少ない。
フィンランドで働いているほとんどの日本人が自分でビジネスをしているか、日系企業または駐在員。
日本人がしているビジネスとは・・・
日本食レストラン
日本食専門スーパーマーケット
花屋
雑貨屋
IT関連会社
日本人のサービスはフィンランドでも好評価なので、成功する可能性は十分にあるかも!
フィンランドの現地の会社に就職することも不可能ではないが、やっぱり大事なのは「フィンランド語が話せる!」ということ。
就職活動においてフィンランド語は必須だそうです 。
プレゼンテーションは以上です!広範囲にわたってお話いただき、とても勉強になりました!
フィンランドはスカンディナビア諸国とは全く違う語族など、興味深いことも聞けてよかったです^^
ユッカ先生もおっしゃてましたが、お勉強のあとはリラックスタイム♪
ランチパーティでは、フィンランド料理のリンゴベリージャムといただくミートボールをいただきました。
ユッカ先生のフィンランド語の元生徒さんなどもいらっしゃっていました。
フィンランド語で流暢に会話☆素晴らしかったです!フィンランドに留学予定があるそうで、頑張ってほしいです!
ユッカ先生、お越しいただいた皆さんありがとうございました!
次回はスウェーデンです!皆さんお待ちしてます!
ユーロ
主にフィンランド語。90%の国民がフィンランド語を母国語としているが、5.4%はスウェーデン語を母国語としている。
"Moi"=Hi, "Terve"=Hello
“Paljonko maksaa?”「これいくらですか?」
ヘルシンキ
湖が有名。サイマー湖(写真)、イナリ湖、パイエンネ湖。夏が訪れるのに良い時期。
市の公共交通機関やローカルバスが一般的。
VRと呼ばれるフィンランド鉄道は各都市をつないでいる。主要都市に行く際には、Pendolino(ペンドリーノ)という高速電車を利用するのがおすすめ。
フィンランドは世界的にも安全で平和な国とされている。犯罪率も他の国と比べると低い。
国コード:358
丸2ピンのCタイプ。電圧は230V。
93.4%がフィン人、5.6%がスウェーデン系、0.5%がロシア系。
北極圏の野イチゴがよく食べられている。スウェーデンやロシアから影響を受けている料理も多く、ベリージャムと一緒に食べるミートボールもそのひとつ。
挨拶をするときは握手。深いお辞儀は“特別な尊敬”を意味する。欧米のような挨拶のときにキスをしたりしない。
"Sisu" 強い意志、決断力、忍耐力、スタミナ、理性的に振舞うを意味している。ニューヨークタイムズはこの言葉を「フィンランドを説明している言葉」と名をつけた。
奥様運び選手権。自分の奥様、ガールフレンド、友達など男性が女性を担いで、砂漠、水中などを様々なトラップイをクリアしていく過酷なレース。優勝者には奥様の体重と同じ量のビールが贈られる。
フィンランドの民族衣装は地域によって異なる。写真はサーメ人の衣装。
飲めるが、Lonely Planetによると最近の調査でフィンランドの湖はヨーロッパの中で最も汚染されている湖という結果が出たので注意が必要。
飲酒、喫煙ができるのは18歳から。
Madventures。旅行のドキュメンタリー番組。リアリティー番組 The Dudesonは国際的にも大人気。
フィンランド人は夜更かしが大好き。ナイトクラブもたくさんあり、夜10時以降から営業開始のところが多い。
服のサイズ:【女性】36(7号)、38(9号)、40(11号)、42(13号)【男性】36(36)、37(37)、38(38)、39(39-40) 靴のサイズ:【女性】35(22cm)、36(23cm)、37(24cm)、38(25cm) 【男性】40(25cm)、41(25.5cm)、42(26cm)、43(27cm)
英語のレベルは高い。ほとんどの小学校で必修科目として勉強されている。
インターネットの環境はとても良い。フィンランドは世界で初めて「インターネットのブロードバンド接続を全国民の基本的権利」とした。全国民が1Mbpsの速度でインターネットに接続できる。
SIMカードがあれば契約をせずに携帯を使うことができる。空港の“R Kiosks”などの店で買うことができる。
○労働許可証(労働権)
雇用就労、自営就労には在留許可と就労許可の両方が必要。原則的に在日大使館にて両方の許可を同時申請しますが、管轄の警察署での現地申請が例外的に認められる場合もあります。審査は移民局・雇用経済開発センター(雇用労働省)・警察のそれぞれが行い、国内労働状況なども加味されて総合的に判断されます。必要書類は、移住労働許可申請書、雇用契約書、要求される書類。所要90日。本人申請のみ。
■一般労働権の対象者
・企業役員、管理職、または特殊技能を有する専門職の人
・雇用以外の理由による永久または永続的な在留許可証の所持者
・保護や人道主義による一時的な在留許可証の所持者
・プロスポーツ選手、トレーナー
・科学、文化、芸術分野の非営利団体にてで専門家として働く人
・マスコミ関係者
■限定労働権の対象者
・在留許可証を有する留学生/冬季夏季休暇期間中のフルタイム就労と学期中の週20時間内就労。
・在留許可証を有する教育、研究関係者/最長1年間の就労許可
・専門機器などの納入に付帯するトレーニングなど/最長6ケ月の就労許可
・各種季節労働者/最長3ケ月の就労許可
・奉仕、教育、研修などの認定プログラム参加者/最長1年の就労許可
■在留許可証が不要の労働権対象者
・3ケ月未満、招待または契約に基づき就労する教師、通訳、専門家、芸術家、スポーツ選手など。
・最大3ケ月間の指定果実収穫労働者、国際航路の船員など
○在留許可証/Oleskelulupa
3ケ月以上の滞在は目的に応じた在留許可の取得が必要。初めての申請の場合は、入国前に在日公館にて申請しますが、管轄の警察署での現地申請が例外的に認められる場合もあります。
審査と発給は移民局が行い、許可証の有効期間は通常1年。更新可能。発給料175ユーロ、学生と18歳未満は50ユーロ。本人申請のみ。
■留学
3ケ月未満の通学は在留許可証は不要。大学・専門学校への3ケ月を超える通学が主な対象となります。必要書類は、パスポート、申請書、写真2枚、入学許可書(住居・食事・学費を明記)、月500ユーロ以上の預金残高証明、語学能力証明、その他要求される書類。所要45日。尚、私立語学学校の言語コースは在留許可証の対象外となる場合があります。
■更新・延長
許可期間は通常1~2年。更新・延長可能、管轄の警察署にて手続き。留学生の場合は、在学証明
・学生登録書謄本・銀行残高証明など。就労の場合は在職証明などが必要です。
■在留資格の変更
原則的に認められていないため、異なる在留資格が必要な場合は、在日大使館または周辺国の大使館にて新たな在留許可の申請が必要となります。