国際交流イベントBOOK
国際交流イベント開催国を更に詳しくレポート!動画配信&タウン情報もアップ!
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3月23日(土)に国際交流イベントVol.16~スウェーデン~を開催しました!
ゲストスピーカーには、スウェーデンの福祉に関するノウハウやシステムを日本に広める活動をしているスウェーデンクオリティケア代表のヨアキム・カウトさんにお越しいただきました。
とってもユーモアのある気さくな方で、楽しいお話とフレンドリーな人柄でイベントを盛り上げていただきました!
◆文化・習慣◆
【スウェーデン語あいさつ】
“Hej” (ヘイ) = Hello
“Hejdo” (ヘイドー) = Goodbye
“gut morgon” = Good mornig (ドイツ語の”Guten Morgen”と似ています。)
“tak” = Thank you
【地理】
90%のスウェーデン人が南部に住んでいる。北部に住んでいるのは10%程度。
北部には、美しい山々や森林があり、トナカイやアカシカが生息している。
自然やハイキングが好きじゃない限り、北部に行く人は少ないそうです。
【言語】
スウェーデンの公用語はスウェーデン語。
スウェーデン語以外に話されているのは、フィンランド語。
スウェーデンにはフィンランド人の大きなコミュニティが存在している。
ヨアキムさんの家族も第二次世界大戦後にフィンランドに移住したため、ヨアキムさんの苗字、”Kautto”もフィンランドの名前らしいです。
【歴史】
スウェーデンは昔、日本のような均質な人種グループだった。しかし1990年代に入りスウェーデンはとても貧しい国になっていしまい、人口の1/4がアメリカに移住した。
しかし第二次世界大戦後、スウェーデン経済は劇的に発展し、貧しい国から一転、とても豊かな国に変化した。十分な数の労働者がいなかった為、フィンランドや南ヨーロッパなどの国からの移住者を多く受け入れた。
【スウェーデン社会が“平和”になったきっかけ】
スウェーデンは暴力的な国から平和な国に変化した。
1600年代、スウェーデンは北ヨーロッパの中で絶大な権力を持っており、フィンランドや多くのバルト諸国、ドイツ北部などを所有していた。
しかし常に対立していたデンマークを征服することは一度もできなかった。
しばらくの間、事態はうまく進んでいたが、それらの戦争のせいでスウェーデンは貧しい国になってしまった。多くの国に負けたことで、スウェーデンは「平和な社会を作る」ことに気がつき、今日の平和な社会が形成された。
来年でスウェーデンが戦争をしなくなって200年が経つ。これは世界で最も長い期間。
【食文化】
アカシカやトナカイを食べる。よく地下の冷凍庫に保存している。
主に北部の住民が食べているが、スウェーデン人全体にとってアカシカやトナカイは一般的な食べ物。
【スウェーデン人の価値観】
“みんな平等”
健常者、障害者の人両方、平等に扱われる法律やシステムによって、すべての国民が国にサポートされている。
この考え方が、スウェーデンのリラックスした穏やかな社会を形成している。
*ハンディキャップを抱えている方も健常者と平等!
Personal assistant : ハンディキャップを抱えている人が社会に出て、健常者と同じように働くことができるように、お手伝いをしてくれる人を雇うことができるシステム。自治体が支援金を支払っている。
日本で“出る釘は打たれる”ということわざがあるようにスウェーデンでは・・・
“自分を特別だと思うな!!”
という考え方が浸透しているようです。
<王様も一般人も同等!?>
スウェーデンでは“みんな平等”という考え方が浸透しているとわかりましたが、
皇室にもそれは一緒みたいです。
スウェーデンの王子、ダニエル。
ダニエルはもともと、王妃のプライベートのジムトレーナー。
それがきっかけで結婚に至ったそうです。
日本ではあんまり考えられないような話です!
もう一人の王妃もアメリカ人ビジネスマンと婚約中。
このことから見えるように、「みんな平等」と考え方は皇族にも根付いており、皇族と一般人の結婚に対しても寛容なんだそうです。
スウェーデンでは、医者、弁護士、sir、madamなど肩書きは重要ではありません。
お互い、みんなに対して ”You” と呼ぶそうです。
<国民の君主制に対しての考え方>
ほとんどの国民が君主制に対して肯定的。
しかし中には、「どうして彼らの贅沢な暮らしの為に私たちが税金を払わなくちゃいけないんだ!」という否定的な意見を持っている国民もおり、君主制を排除したいと考えている。
【気候】
冬のイメージが強いスウェーデンですが、春夏秋冬の四季がちゃんとあります!
春・・・4月~5月
夏・・・6月中旬~8月下旬
スウェーデンの夏は短く3ヶ月程度だが、一日は長く外がとても明るい。
南部では、朝2時に日が昇り、夜11:30まで日は暮れず明るいまま。
“夜”と言えるほどの暗さは3時間くらい。
春と夏が終わると、長~い冬がやってきます。
【スウェーデン人とインテリア】
冬が長いことから、スウェーデン人は冬の間ほとんどの時間を家で過ごします。
なので、みんな居心地の良い家を欲しがります。そのことから、スウェーデン人にとって家具やインテリアは重要であり、みんな自分なりにインテリアをコーディネートするのが大好きなんだそうです。
日本のようにあちらこちらにレストランがあるわけではないので、ホームパーティなどで
友達を家に招待することが多く、その際に「このソファ良いでしょ~!!」などと自慢をするのが日常的。友達を家に招待した時に備えて、インテリアに力が入ります!
日本で中学生や高校生ですらブランド物のバッグを持ち歩いていることに衝撃を受けたヨアキムさん。
スウェーデンではヴィトンやグッチなどのブランド物を買うことより、ソファを買うことのほうが大事なんだそうです!
【フリータイム】
キャンピングカー・・・多くのスウェーデン人がキャンピングカーで旅行をするのが大好き。
ヨアキムさんも高校を卒業してすぐに、3日間キャンピングカーで旅行をしたそうです!
サウナ・・・フィンランドと同じようにサウナが大好きなスウェーデン人。
ヨアキムさんの家族も自宅にサウナがあり、いつも家族で楽しんでいたそうです。
夏・・・湖や海に行き、泳いだりリラックスしたりする。
冬・・・クロスカントリー、アイスホッケー、雪合戦
◆住む◆
【スウェーデンに住む際の注意点!】
気分が天候に左右される!?
上記で触れたように、スウェーデンの冬は長いです。
スウェーデンの冬は暗くて寒く、人々は通常冬になるともっと憂鬱な気分になります。
朝9時~9時半に日が昇り、15時半には日没してしまいます。
冬の間スウェーデン人は、とっても静かであまり笑わず、恥ずかしがりやな印象を受けるでしょう。
しかし、夏になるとつぼみだった花が一気に開花したように明るくなります。
最初は、そのギャップに戸惑うかもしれません。
【スウェーデン人に対するステレオタイプ】
無口、礼儀正しい、元気がない・・・
これが他のヨーロッパ人が抱いているスウェーデン人に対するステレオタイプです。
スウェーデン人がデンマークに行くとあまり良い印象を持たないそう。
なぜなら彼らがデンマークに行くとビールをがぶがぶ飲み、ものすごく酔っ払うからだそうです。でもそうしないと、スウェーデン人はおしゃべりができないそうです(^^;)
【移民ポリシー】
スウェーデンは移住者の受け入れにとてもオープン。
現在はシリアからの移民者が多く入ってきており、その他にもユーゴスラビアやボスニアからの移民も多い。
◆学ぶ/働く◆
スウェーデンの大学進学率は25%と、意外に低い。
【成績 = 仕事】
Gymnasium :
高校に併設させている専門学校のようなもの。
ここでは、仕事につながるプロフェッショナルなスキルを学べ、卒業してすぐにその職につくことができる。
日本の大学はそんなに勉強をしていなくても卒業ができ、就職できてしまうことがよくあるが、スウェーデンでは全く正反対。
良い成績をとっていないと、仕事を見つけることができず、成績が就職に直接結びつく。
また、大学で専攻したこと以外の職種に就くことは珍しく、大学で学んだことと関連したものが将来の仕事につながる。
【スウェーデンの職場】
「みんな平等」という考え方は職場にも浸透している。
フラットな職場環境
上司のことをsirをつけて呼んだりすることがないので、気軽に話しかけにいったり相談したりできるとてもカジュアルな雰囲気。
日本では何か問題が起こると、“上司が責任を取る”という場合が多いが、スウェーデンでは「みんな平等」なので仕事も全員で平等に進めていく。何か問題が起こった場合もみんなで解決していく。
女性も活躍
スウェーデンでは8割の女性が社会に出て働いている。逆に、専業主婦のお母さんを恥ずかしいと思う子供もいるそうです。
家庭を持っていても働いている女性が多いため、社会環境は良い。自治体が、子供をあずけらる施設を提供しなければいけないという法律もあり、女性が働きやすい環境は整っている。
歩み寄りが大事!
スウェーデン社会、特に職場ではこの“譲歩”“歩み寄り”が重要になってきます。
日本では次のステップへ進もうとする時、周りの人全ての確認が必要だったりしますが、
スウェーデンでは全く逆。もちろん周りの人が大丈夫かどうか気にする必要はありますが、比較的、物事を自分のペースで進めることができその後に調整する、、という感じらしいです。
***ランチパーティ***
ランチパーティでは、ヨアキムさんがスウェーデンギターの弾き方を教えてくれました!
ヨアキムさんの指揮でみんなでギターを演奏、合唱をしました!
とっても楽しい時間でした♪♪
ヨアキムさんのユーモアたっぷりな講演で笑いの絶えないイベントとなりました!
まさにエンターテイナーでした☆
ヨアキムさん、お越しくださった皆さん、ありがとうございました!
次回は4月27日(土)国際交流イベント Vol.17 ~デンマーク~を開催します。
次回も是非お待ちしております^^
◆講師プロフィール◆
ヨアキム カウトさん
スウェーデンクオリティケア代表
ヴェクショー大学卒。社会学専門士。
スウェーデン、ドイツにおいて介護、アシスタント、判定員の経歴を持つ。
スウェーデン・クローナ。1スウェーデン・クローナ=100オーレ。6.45クローナが100円程度。
スウェーデン語。その他にフィンランド語、メアンキエリ、ロマ語、サーミ語、イディッシュ語を話す少数もいる。
"Hej!(ヘイ!)"。朝昼夜、目上、年下関係なく気軽に使える。「おはよう」は"God morgon!(グ モッロン!)"、「こんばんは」は"God kvall!(グ クヴェル!)"。「さようなら」は"Hejda!(ヘイドー!)"。
"Vad kostar det?(ヴァ コスタ デ)" 「これいくらですか?」
ストックホルム(首都)、イェーテボリ、マルメ、ウプサラ
ヴィズビーの港町(写真)。この街はジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台にもなった。ユネスコ世界遺産にも登録されているガンメルスタードの教会街も人気。
ストックホルム全域に地下鉄が通っている。スウェーデンで唯一の地下鉄。他の市は小さい市が多いので、独自のトラムネットワークが充実している。
市外へ出る電車が多く出ている。①Vastra Stambanan (西部主要ライン); ストックホルム-イェーテボリ間 ②Sodra Stambanan (南部主要ライン),マルメ-ファルチェピング間 ③Ostra stambanan (東部主要ライン), ネシェーカトリーネホルム間 ④Norra stambanan (北部主要ライン) it serves ストックホルム-オンゲ間
治安が良いことで評判のスウェーデン。しかし大きな都市ではスリやひったくりが起こる可能性もあるので要注意。
010 + 46 + 8 + 番号
電圧は220V。プラグは丸2ピンのBまたはCタイプ。
人口のほとんどがスウェーデン人だが、フィンランド人やサーミ人も少数いる。ユーゴスラビア、デンマーク、ノルウェーなどからの移民も多数いる。
北部ではトナカイ料理を食す。南部では野菜やフルーツがよく食べられている。手作りのミートボールにクリームソース、ジャガイモ、リンゴベリージャムを添えた料理が定番。
初対面の時は握手をする。特にビジネスシーンでは一般的。しかし最近の若者はあまりしなくなってきている。時間を守ることはとても大事。特にビジネスシーン。ビジネスでも会議の時以外はとてもカジュアル。
"Badkruka" 意味は「水に入るのを頑なに嫌がる人」。
ルシア祭。キリスト教の聖人「聖女ルシア」の聖名祝日を祝う行事。キリスト教の聖女の1人となったルシアを忘れない為、毎年、彼女の命日である12月13日を「ルシア祭」としている。ルシア祭は子供たちがメインの行事で、子供たちは白装束に身を包み蝋燭を持ち、歌を歌う。ルシア役の女の子は、頭に蝋燭の灯った冠をかぶる。スウェーデン人の女の子はルシア役に憧れを持っており、毎回学校などではルシア役争奪戦が繰り広げられる。
各地域ごとに柄や色の異なる民族衣装が存在する。
安全に飲める。
法律上では飲酒・喫煙の年齢制限がない。しかしバーなどに入れるのは18歳から、お店でお酒を購入できるのは20歳から、タバコを購入できるのは18歳からと決まっている。
コメディ番組“Svensson Svensson”
最も大きな都市、ストックホルムには多くのナイトクラブでにぎわっているが、スウェーデンの法令によりアルコール類の値段がとても高い。そのことにより、人々はナイトクラブに出かける前にförfest といって出かける前に家でパーティをやって何杯か飲んでから街に繰り出すという文化が根付いている。ナイトクラブに出かけるよりも家でのパーティを好む人も多い。
靴:【女性】35(22cm)36(23cm)37(24cm)38(25cm)【男性】40(25cm)41(25.5cm)42(26cm) 43(27cm)
服:【女性】36(7号)38(9号)40(11号)42(13号)44(15号)46(17号)【男性】36(36)37(37)38(38)39(39-40)40(41)
多くのスウェーデン人が英語を話せる。英語圏以外の国の中で、世界で四番目に英語力が高い国と評価されている。
世界で四番目に高いインターネット使用量。繋がりやすく速い。
Tre, Telia, Tele2/Comviq, Telenorなどの会社が有名。12、18、24ヵ月後との契約システムがある。それ以外にも旅行者に人気のプリペイド式の携帯もある。
○労働許可
スウェーデンの労働許可は<Arbetstillstand>といわれ、6種類があります。有効期間は通常1年以内、1年毎の更新が可能です。雇用先の変更はできません。発給条件は最低1万1000クローナ以上の月給を得ることの他に住居が確保されているなどの規定があり、配偶者には家族・配偶者用の査証が発給されます。企業幹部や技術者、日本人にしかできない職種の場合は比較的容易に取得可能。
<申請>
申請には雇用主が記入した労働省発行の労働許可申請書類「AMSPF1704」と雇用契約書、被雇用者が揃えた各種書類が必要です。原則的に在日大使館に申請、審査は労働省・県労働市場委員会などが行います。発給まで約2~3ケ月。
■季節労働許可
18-30歳の人が対象。毎年5月15日~10月15日の内3ケ月間有効の季節労働が許可されます。雇用主の変更も可能。受け入れ先企業の証明書を持参して申請すれば比較的容易に取得できます。