国際交流イベントBOOK
国際交流イベント開催国を更に詳しくレポート!動画配信&タウン情報もアップ!
国際交流イベント開催国を更に詳しくレポート!動画配信&タウン情報もアップ!
先日5月25日(土)に国際交流イベントVol.18~ベルギー~を開催しました!
ゲストスピーカーに、ベルギー王国ワロン地域政府 貿易・外国投資振興庁からクレール・ギスレンさんにお越しいただきました。
とってもフレンドリーでステキな方でした^^
ベルギーについてわかりやすく丁寧にご紹介してくださいました!
クレールさんの詳しいプレゼンテーション内容、是非ご覧下さい!
◆文化◆
【地理 / 天気】
イギリスの下に位置し、フランスとドイツの隣にある。
ベルギーは北部に位置しているので寒い国。
休暇にはみんな暖かい気候を求めて、スペインやモロッコなどによく旅行に行くそう。
海はあるが、北部なのでとても水温が冷たい。
夏には海水浴もするが、天気が変わりやすく、2~3時間後にものすごく寒くなったりする。
また、夏の期間は短く、日本で言う北海道や東北みたい。
夏は1日が長い。朝4:30または5時に始まり、夜10:30に日が沈む。
みんな日没までお庭でゆっくりしながら時間を過ごしたりしている。
【有名なもの】
タンタン(tintin)・・・ベルギーの漫画キャラクター。「タンタンの冒険シリーズ」は80カ国以上の国で翻訳され、世界中で愛されている。
ブリュッセル・・・EU連合の首都。EUのほかにもベルギーにはNATOなど様々な国際機関がある。
なぜEU本部はベルギーにあるのか?
地理的な条件が大きく関係しており、ベルギーはEU加盟国のフランスやドイツ、ネザーランドのほとんどの国の中間に位置している。
この地理的条件から、ヨーロッパの中心としての役割を果たしている。
【チョコレートはソウルフード!】
チョコレートで有名なベルギー。やっぱりクレールさんも毎日チョコレートを食べているそうです。冬は寝る前に、ホットチョコレートを飲むのが習慣なんだとか。
でも、日本でベルギーのチョコレートを買うと高いので、ベルギーに帰ると1kgくらいチョコレートを買って日本に持って帰ってくるそうです!すごっ!
ベルギーだと1ピースが1ユーロくらい。約100円。
【言語】
ベルギーの公用語は3言語。
オランダ語・・・中心のブリュッセル、北部のフランダース
フランス語・・・南部ワロニア地方
ドイツ近郊・・・ドイツ語
学校で使われている言語は、その地域で話されている言語。
クレールさんの世代は自分の言語のほかにオランダ語を必修で学ばなければならなかった。
でも現在は、選択制。グローバル化に伴い、英語を選ぶ生徒が多い。
スーパーマーケットなどでは、3言語で商品名が表示されたりしている。
栄養表記も3言語で表示されているので、かなりデカイそう。笑
駅の表示は?
3言語ではない。駅では”地域で使われている言語で表示する”というルールがある。
なので、旅行をする際には、駅名などを3言語で覚えておいたほうが良い。
でも英語も通じるそうなので、大丈夫!!
テレビ番組は?
地域の言語ごとにテレビ番組がある。
ベルギーは言語の違いからかチャンネル数が多い。海外のチャンネルもあり、イタリア、スペイン、イギリスなど。
<なぜ3言語が話されいるの??>
歴史が大きく関係している。
ベルギーの建国は1830年。しかしそれ以前はスペイン、オランダ、フランスと順番に支配されていた。
ぺルギー独立前はフランスだった。その当時、英国はナポレオンに勝利した。英国はフランスに対抗するのをやめ、ベルギーを開放し新しい国を作ることにした。英国は何を公用語にするかなど言語については気にせず、ただ国と国とをつなげ新しい国を作った。最初はオランダ語とフランス語の2つのみだったが、第一次大戦後、ドイツ語が加わった。
【国王】
政治的な力はない。
現在の国王はイタリア人と結婚し、以前の国王はスペイン人と結婚した。日本では物議をかもし出しそうなことふだが、ベルギーでは快く受け入れられる。初代の大統領もドイツ人だったということや、2代目の国王もスウェーデン人と結婚していることなどから、歴史的にもこういったことは普通のことだと受け入れられているそう。
【ベルギー人ってどんな人??】
Open 公平・寛容
ベルギーはコスモポリタンの国。移民も多く、歴史からもわかるようにスペイン人、イタリア人、ポルトガル人、最近は北アフリカ人なども様々な国の人が住んでいる。
よって、外国人に対してすごく寛容。イギリスやフランスに行くときのような感覚とは全く違うものを味わえる。例えばフランス人の「私はフランス人!」というようなわかりやすい振舞い方ではなく、ベルギーではお互いの国籍をあまり気にしない。
もちろん、人種差別の問題もゼロではないが、他の国と比べてあまり大きな問題にはなっていない。
Ingenious器用
サイエンスやエンジニアリングを得意としている。
Architecture 建築
建築業にも長けていて、フランスにあるヨーロッパ橋はベルギーの機械工学の会社が建設した。
飛行機やロケットの部品なども数々産出している。
Creative 独創的
画家やダンサー、ミュージシャンが多い。
有名な漫画タンタンもそのうちのひとつ。漫画のことをBD(ベデ)という。
ビジネスマンが地球を救う作品など人気。
・Dance ダンス
バレエが有名。多くの人がベルギーのダンススクールに通うためにビザを取っている。
クラシックバレエのほかにモダンダンスもある。
ベルギーの学校では部活などがあまりないため、みんなダンスやスポーツなどをやりたい場合は学校外のスクールに通っている。
乗馬がメジャーなスポーツ。スウィミング、サッカー、ダンスがメジャー。
・Music and theater
ベルギー人は笑うのが好き。劇場ではよくコメディのものが上演されている。国に対するジョーク、特に政治家に対するジョークなどが大人気。
ミュージカルのスクールもある。
【様々なイベント】
New Year
友達とパーティの時間!ビールやワインを飲んで大騒ぎします♪
ベルギー人はHeavy Drinker。ベルギー人と飲むときは気をつけて!とのこと。笑
ジルのカーニバル(2月~3月)
ユネスコの無形世界遺産。
太陰暦のカレンダーを使っているため、毎年開催日が変わる。
ジル(道化師)に扮した人たちが朝、家に起こしに来る。その際、ジルたちにシャンパンとオイスターをプレゼントする。
カーニバル中にジルたちはオレンジを人々に向けて投げる。
Summer festival (6月~9月)
ロックフェス、クラシックミュージックフェス、テクノ、オペラなど。
お城や古代建築物などで開催される。海外からも多くの観光客が来る人気のイベント。
24時間 自転車マラソン
大学が始まる10月に大学生の参加者たちで開催されるイベント。
セントニコラ(12月6日)
子供と、特に大学生の為の日。セントニコラとはサンタクロースみたいなもの。
パーティとお酒の日でもある。大学生たちは町に行き、道で人々にジョークを言ったりする。人々からお酒のためのお金をもらったりもする。
クリスマス
家族で過ごす為の日。
クレールさんの家族はスキー旅行に行ったりするそうです。夜は音楽を聴いたり、ゲームをしたりしてゆっくり家族との時間を楽しみます。
【Home】
自分流の家
ベルギー人はステキな家を作るために全力を注ぐ。自分たちで綺麗なお庭を作ったり、おしゃれなリビングルームを作ったりするのが好き。多くの時間とお金を家のために費やす。
家で過ごす時間
仕事から帰ったあと、お庭でゆっくりしたり、家族と過ごしたりするのが好き。
日本よりも寒く、雨が降ったり風邪が吹いたり天気が変わりやすいので、家で過ごす時間が多い。
クレールさんの小さい頃は、宿題が終わった後、家族で実際にお金を賭けながらモノポリーなどのゲームをしていたそうです。
【結婚 / 離婚】
・結婚に対する社会的なプレッシャーなし!
「絶対に結婚するべき!」という考えがないので、結婚するかしないかは自由。結婚をないまま一緒にいるカップルも多い。結婚をしない理由に、独身だと税金が安いというのもあげられる。結婚すると税金が高くなるので結婚しない人も多くいる。
離婚は全然恥ずかしいことじゃない!
離婚は一般的。人に話すことも抵抗はないそうです。
親が離婚した場合、子供が1週間ごとに父親と母親の家を行き来する家庭もあるんだとか。
・ゲイ同士の結婚もOK.!
ベルギーはカソリックの国だが、ゲイカップルの養子縁組も認めている。とても最先端な国。
◆住む◆
【交通】
徒歩が便利!
ベルギーは日本の九州よりも小さいサイズ。中心都市のブリュッセルでも徒歩で移動ができる。バスや電車も通っているが、どこへ行くにも徒歩や自転車で十分なんだとか。
【社会保障】
それぞれの地域に自治権があり、経済や産業の戦略などを決めている。
しかし、地域ごとにそんなに違いはない。
中央政府は税金や国防など国全体のことを決める。
国防・・・軍を持っている。
教育・・・18歳まで学費は無料。大学の学費はとても低い。
日本人家族がベルギーに移住することになったら、税金を払うことになるので学費は無料になる。
医療費・・・無料。しかし日本と同じシステムで、給料から毎月、健康保険の分が抜かれ、
実際に診察されたり入院した場合に保険を使うことができる。
税金・・・教育や医療費が無料ということもあり、やはり高い。しかし、そのおかげで社会保障も整っており、国民全員が無料で使えるスポーツ施設などもある。比較的、サッカークラブがたくさんあるらしい。
◆学ぶ / 働く◆
【ベルギーの大学】
・大学は5年間。
以前は4年だったが、数年前ヨーロッパ全体でルールが変わった。
他国に留学している期間も大学在籍期間に含めることができる。
・大学受験はない
みんな入学できる。挑戦できる。エンジニア以外。エンジニアは試験がある。
・大学は全て公立
それぞれの大学のレベルはあまり差がないが、法律を勉強するにはこの学校に良い教授がいる、薬について勉強するにはこの学校が良い、というそれぞれの評判などがある。
大学に上がる前の高校3年の時に、先生が生徒の得意分野を把握し、アドバイスをくれ進路を決めていく。
<留学が主流!>
多くのベルギー人は少なくとも6ヶ月は国外に留学に行き、政府や大学側も多くの若者に国外に出て留学してきてほしいと思っている。
また、医者を志している人は必ず留学しなければならない。
政府や大学側はなぜ留学してほしい理由
①他国で様々な価値観を吸収してきてほしい。
②各分野、自分の学んでいることについて最先端のことを学んでほしい。
③ベルギーの特徴の一つである“多様性”に向き合うのが大事。
<留学は就職に有利>
留学の期間が長くなったり、大学で勉強の期間が長くなるのは全く不利にはならない。
日本のように「23歳で必ず就職しなければならない」という観念もない。
留学期間中に何をしてきたかが重要だが、そこでアカデミックな勉強をしていなくても留学経験は優遇される。ベルギーの会社は、「他の国での経験により、知識を身につけてきた」というところを評価する。
【ベルギーで学べること】
ダンス
バレエの他、モダンダンスなどスクールも多くあるので、国外から多くの人が通いに来ている。ミュージカルを習うスクールもある。
サイエンス・エンジニアリング
機械工学などが発達しており、重工業、自動車産業、医療機器など様々な分野に応用されている。
【ベルギーでの就職に大事なこと】
公用語が話せる!
ベルギーで仕事を見つけたい場合は、公用語のどれかを身につける必要がある。
もし英語しか話せないという場合は、面接も受けさせてくれない場合もある。
公用語3つ話せたらものすごいアドバンテージ!どこでも通用する。
***ランチパーティ***
クレールさんが、ベルギーワッフルの作り方を教えてくださいました!
皆さん「おいしい~」と召し上がっていらっしゃいました^^
一人ひとり、参加者の方に話しかけてくださったクレールさん。
「色んな質問にやさしく答えてくれました!」と皆さんに大人気でした♪
クレールさん素晴らしいプレゼンテーション、ありがとうございました!
お越しくださった皆さんありがとうございました!
次回は6月22日(土) クロアチアです!
次回もお楽しみに~♪
<ゲストスピーカー プロフィール>
クレール ギスレンさん
ベルギー王国ワロン地域政府
貿易・外国投資振興庁(AWEX)
ユーロ。現在(2013年6月)、1ユーロが126.59円。
オランダ語(フラマン語)、フランス語、ドイツ語。
握手が通常。より仲良くなったら、両方の頬にキスを3回する。しかし、男性同士はお互いにキスしない。「こんにちは!」というあいさつは、オランダ語で「Helaba」「Yoe」(日常)、「halo」「doi」「dag」がやさしい。フランス語が話される地域で、「bonjour」「salut」、ドイツ語で「guten tag」。
「これ、いくらですか?」はオランダ語で「Hoeveel is het?」、フランス語で「Combien ça coûte?」、ドイツ語で「Wie viel ist diese?」。
ブリュッセル(首都)、ブルッヘ、アントウェルペン、ヘント。
ブルッヘ市は世界遺産で、「北のヴェネツィア」と呼ばれる。この町が運河を囲んでいる。ブリュッセルでは世界で一番おいしいフライドポテトとワッフルを食べられる。
ブリュッセル空港から、便利な電車、バス、タクシーで簡単に都心に行ける。空港でロッカーのサービスもある。
ほとんどのベルギーの都市で市電が走っている。ブリュッセルのみ地下鉄が市内をつながる。
快速電車、高速道路で市外へ行ける。コンディションは非常に良い。
ベルギーは比較的安全な国だが、夜はスリに注意。
+32
電圧が240Vで、プラグの形が2本の丸いピン。
ほとんどのベルギー人がヨーロッパのルーツを持っており、フラマン人とワロン人が多い。しかし、ドイツ人と他のヨーロッパ出身の人と欧州以外の民族が少数いる。
ベルギー料理はフランス、ドイツ、フラマンの影響を受けている。チョコレート、ビール、ワッフルが世界中で有名。
何事も時間通りにするのが大事。あいさつのとき、子供でも握手をすると丁寧。少数のベルギー人と話す場合、言語の選択に気をつけるべき。たとえば、フラマン語だけ話せる人にフランス語で話すと失礼にあたる。
ベルギーのフランス語がフランスのフランス語が異なるので、ベルギー人のみわかる言葉がたくさん。たとえば、「またね」がベルギーで"à tantôt"だが、フランス、他のフランス語を話す国で「à tout à l'heure」。
キリスト教の人が多いので、昔から行われているカーニバルが有名な祭り。たとえば、Carnival de Binche (Binche)、the Blanc Moussis Carnival (Stavelot)、Zinneke Parade (Brussels).
ベルギーはかなり新しい国で、他の国の支配地だった為、民族衣装がない。
安全に飲める。
ワインとビールとタバコを買えるようになるのは16歳。他のアルコールは18歳から飲酒できる。
アメリカンドラマが人気があるが、ベルギーの番組ではCode 37、Crimi Clowns、Flikkenが人気。
ベルギービールが非常に有名なので、バーがたくさんある。
欧州と同じ。靴:【女性】35(22cm)36(23cm)37(24cm)38(25cm)【男性】40(25cm)41(25.5cm)42(26cm) 43(27cm) 服:【女性】36(7号)38(9号)40(11号)42(13号)44(15号)46(17号)【男性】36(36)37(37)38(38)39(39-40)40(41)
EPI(英語能力指数)でベルギーは6番目にランクインしており、英語が非常に上手。
インターネットは速いが、ワイヤレスインターネットがあるカフェなどはあまりない。
レンタル携帯が簡単。
・EUブルーカード制度(特別居住労働許可)
2007年10月、欧州委員会はEUの労働競争力強化のために「EU地域外から高い技能を持つ労働者を積極的に受け入れる制度」を創設。「EUブルーカード」という居住許可と労働許可を兼ねた特別な単一許可証の発給と、申請者が1ケ所で全ての手続きを完了できる「ワンストップサービス」が実施され、雇用主・労働者双方の手続きが簡略化されます。また審査結果は90日以内に通知することが義務付けられます。運用はEU加盟国で行われますが、なかでも積極的に推進しているのはフランス、ドイツ、オーストリアなど。
○一般労働許可証
就労には労働許可証の取得が必要です。労働許可証は<タイプB/タイプC>の2種類があります。タイプA(永久タイプ)は法律改正により廃止されましたが、廃止以前に取得したものについては有効継続され、自由な労働が認められています。
■タイプB
初めに申請できる期間限定用。1年有効で毎年更新可能。雇用主が変わる場合は再申請。労働許
可証発給のための最低給与年額は、2012年、3万7721ユーロに増額。
■タイプC
廃止されたタイプAに代わるもの。5年以上タイプBを所持している人が申請可能。自由な労働が認められています。
<タイプBの申請手続き>
タイプBは雇用主が<申請書・写真・雇用契約書のコピー・在日大使館指定病院または認証した健康診断書・無犯罪証明書など>を地方政府の雇用局に提出して申請します。
許可は申請した職種に該当するベルギー人が見当たらないことと、被雇用者が特別な能力を有していることなどを条件に審査され、発給まで通常1~2ケ月。
審査通過者には労働許可証が雇用主に発行され、被雇用者は雇用主から労働許可証を受け取り、
在日大使館で仮滞在許可証(長期滞在査証)を申請取得します。